【ネタバレなし】大石圭『母と死体を埋めに行く』あらすじ紹介!感想など

大石圭
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母と死体を埋めに行く

大石圭






・経歴

1993年、デビュー作『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作受賞。純文学作家としてデビューしたが、徐々にホラー小説へと傾くようになり、2001年の『アンダー・ユア・ベッド』を転機として、ハンニバル・レクターのような魅力的な犯罪者を書くことを目指し始める。2003年映画ビデオ呪怨」のノベライズを手がけてベストセラーとなる。












①ホラー   ⭐⭐

②オススメ度 ⭐⭐

   ③読みやすさ ⭐⭐⭐⭐

④面白さ  ⭐⭐

     ⑤エロ   ⭐⭐⭐⭐⭐







ホラー映画として大ブームとなった呪怨の小説化したことでも話題の大石圭さん



今回はそんな大石圭さんの作品の1つである『母と死体を埋めに行く』が気になっている方に向けて、あらすじや見どころ、感想などを紹介していきたいと思います。





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主な登場人物


・若月リラ(わかつき りら)

→カトリック系の女子高に通う3年生

母親譲りの美貌で同級生たちと比べて郡を抜いて可愛い女の子

母親に逆らうことが出来ず、母親に言われるがままになっている






・若月れい子(わかつき れいこ)

→リラの母親で、銀座の一等地でナイトクラブを経営している

神経質なほど容姿には気を使っており、40歳ではあったがその見た目は若々しく、18歳のリラと姉妹に疑われるほど





・田島誠一郎(たじま せいいちろう)

→リラが愛人となった1人目の73歳の男性

地元の財界の有力者で幅広い事業を手掛けており、金も権力持っている男





・立花涼介(たちばな りょうすけ)

→リラが愛人となった2人目の45歳の男性で大の女好き

元プロ野球選手で、今ではスポーツバーの経営や解説の仕事、バラエティー番組に出たりなどマルチな活動を行っている





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あらすじ


→私の家はクラスの子たちとどこか違う。なぜなら、これから母と死体を埋めに行くのだから。

18歳の若月リラは同級生の他の少女たちよりも圧倒的に美しかった。

それは母親(れい子)が美しくなることに全てを懸けているような人で、リラに美に関する色々なことを強制的にやらせたからである。

そんな専制君主のような母親に逆らうことが出来ないリラは、自由と引き換えに容姿に恵まれていた。

ある日リラは、帰宅したれい子から言われるがまま車に乗ると、そこにはなんと見知らぬ男の死体があった。

リラは驚き拒否するが結局れい子に逆らえず、一緒にその死体を山奥に埋めるのを手伝わされる。

それが悲劇の始まりになるとも知らずに……。

犯罪に加担してしまったリラに待ち受ける結末とは、

母と子、愛と憎しみ、感情が絡み合う、驚愕のラストが待つサスペンス!!





🌟見どころ🌟


①ジャケ買いしたくなる表紙とタイトル


→皆さんは読みたい本を選ぶときに表紙、あらすじ、ジャンル、作家、何を決め手として選びますか?

僕はほんの表紙が好きなのでジャケ買いすることが多く、この本も表紙に一目ぼれして買いました。

話を読んでから見ると表紙の絵の理解がさらに深まるので、表紙が好きな人は是非、手に取って読んでみて下さい!





②凌辱の描写


→本書はリラがレイプされたり愛人となって性奴隷のような扱いを受けたりと、女の子が見たら引いてしまうようなシーンが多くあります。

物語の世界に感情移入してしまう人は、決して軽い気持ちで見ないことをオススメします!





③リラの成長


→子供の頃からリラは母親の言うことは絶対という環境で育った為、母親の操り人形のような人生を送っていました。

そんなリラが物語が進むにつれ、成長し自分の意思を持つようになり、母親に自分の意見を言うシーンには思わず感動しました。





どんな人におススメか


→大石圭さんの作品が好きな人


→読んでいて気持ち悪くなるような作品が好きな人


→本の表紙が好きな人

にオススメな作品だと思います!





読んだ感想


→表紙とタイトルに惹かれ買ったが、思った想像と違ったというのが正直な感想。

『母と死体を埋めに行く』というタイトルからホラー、ミステリー要素の強い作品かと思いきや、エロ描写が大半を占めているという内容。

タイトルで死体を埋めた後にどうなるんだろう?と期待値が上がっていた為、少し物足りなく感じました。

ただこの本のジャンルとしてはエログロ系で、こういったジャンルをあまり読んだことが無かったので、自分の新しい扉が開いた気がします😆




母と死体を埋めに行く (角川ホラー文庫)

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