【ネタバレ】湊かなえ『豆の上で眠る』考察を含む内容解説!感想など

ネタバレ
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豆の上で眠る

湊かなえ

 

イヤミスの三大女王として人気のある湊かなえさんの作品の1つである『豆の上で眠る』

 

このページでは『豆の上で眠る』のネタバレ、考察を含む内容解説をしていくので、

本書をまだ読んでない人は読み終わった後にこのページを見ることをオススメします!

 

①イヤミス ⭐⭐⭐⭐⭐

②おススメ度 ⭐⭐⭐⭐⭐

③読みやすさ ⭐⭐⭐⭐

④満足度 ⭐⭐⭐⭐

⑤孤独感 ⭐⭐⭐⭐⭐

 

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主な登場人物

 

・安西結衣子(あんざい ゆいこ)

→大学2年生で姉の事が大好きだったが、その姉に今は不信感を抱いている

 

・安西万佑子(あんざい まゆこ)

→結衣子の姉で小さい頃は病弱気味だった

小学3年生の時に誘拐され、2年間行方不明になっていた

 

・遥(はるか)

→万佑子の友人で、右目の横に豆のさや形の傷跡がある

 

・山本奈津美(やまもと なつみ)

→通称なっちゃん

結衣子たちの通う小学校の6年生で、お茶の水女子大学を目指している

事件の日の夕方に万佑子ちゃんを見かけたと証言する

 

・柿原風香(かきはら ふうか)

→結衣子たちの通う小学校の6年生

事件の日の夕方に万佑子ちゃんを見かけたと証言する

 

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あらすじ

 

『本ものって、何ですか。』

小学校1年生の時、結衣子の2歳年上の姉・万佑子が失踪した。

スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。

必死に探す結衣子たちの前に2年後、姉を名乗る少女が帰ってきた。

DNA鑑定の結果、本物の姉と分かり喜ぶ家族、そんな中、自分だけが大学生になった今でも姉は別人であるという小さな『違和感』が残り続けていた。

ねぇ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の、万佑子ちゃんですか??

辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー!!

 

 

読後に感じる疑問点、ネタバレ

 

まず物語の核として行方不明になる前と後の姉は別人であり、

2年後に姉は遥として、遥だったものは姉の万佑子として生活しています

 

ここからは内容の読解が難しかった人の為に主要な点のネタバレや考察などを行っていきます

 

①結衣子が姉に感じた違和感

 

2年間行方不明だった姉が無事に帰ってきて嬉しいいはずの結衣子は、姉に違和感を覚え偽物だと感じます。

その違和感とは何なのでしょうか?

 

→万佑子が2年前に着ていた可愛らしいパジャマが結衣子の目には似合ってないと感じた

→小さい頃に結衣子と遊んでいるときに出来た右目の横にある傷が消えている

→姉に読み聞かせてもらった『豆の上で眠る』の感想が、2年前と今とで変わっていた

 

②なぜ、姉は付いて行ったのか

 

家族を裏切ってまでどうして万佑子ちゃんは、奈美子を選んだのでしょうか?

 

→遥(元万佑子ちゃん)は物心ついたときか薄々自分が本当の子どもでないと理解しており、本当の母親に会ったらどうするか考えていたかもしれません。

奈美子の両親はいない、愛した夫も亡くなって、さらに妹までも奈美子のそばからいなくなろうとしている状況で、優しい万佑子はこの人の為に自分だけはここに居ないといけないと思ったのでしょう。

 

③風香ちゃんとなっちゃんの証言

 

事件の日の夕方、万佑子と同じ小学校に通う風香ちゃんとなっちゃんの2人が万佑子ちゃんを見かけたと証言しています。

そのことについて深堀したいと思います。

 

風香ちゃんの証言

→スーパーの駐車場で万佑子ちゃんを見かけた

白い車の後部座席に乗っており、助けを求めている様子は全くなかった

 

なっちゃんの証言

→万佑子ちゃんが口をガムテープで塞がれた状態で白い車の後部座席に乗っているのを見かけたが、車を運転する男に『バラしたら殺すぞ』と言われた

 

真実

→なっちゃんの証言は全くの嘘

おそらくなっちゃんは目立ちたがり屋でクラスのリーダー格的な存在であり、事件の証言をしテレビに出た風香ちゃんよりも目立つ為に、でたらめな証言をしたと思われる

 

 

④結衣子の負った苦しみとは

 

・大好きだった万佑子ちゃんに7年も一緒にいたのに裏切られた事

・家族に万佑子ちゃんの事を知らされなかった事

・心の拠り所だったブランカが亡くなっていた事

・優しくしてくれたなっちゃんが嘘をついていた事

この4点が結衣子の負った苦しみだと思います。

結衣子はどこにも頼れる居場所がなく孤独で、下手すればこの事実から立ち直る事は出来ないでしょう。

 

⑤本物の万佑子の苦悩

 

この作品は結衣子だけではなく、本物の万佑子ちゃんもかなりの苦悩を負っています。

その苦悩とは何なのでしょうか?

 

→8年間一緒に暮らしてきた母親にあっさり捨てられた事

→今まで過ごしてきた8年間、通っていた小学校での友達や先生、その土地での思い出を記憶から消さないといけない事

→2年間もの間誘拐され、何をされたか分からない少女として学校に通わなければならない事

→新しい家族に受け入れてもらえるかの不安や、結衣子やおばあちゃんに怪しまれながら万佑子を演じ続けるプレッシャー

 

 

読んだ感想

 

→こういった子供の取り違えはニュースでは見たことあるが、例え本当の親がいようと真実を知らないままの方が良いと個人的には思っちゃいます。

結衣子も万佑子(元遥)も親も誰も幸せな結果にはなっていない。

人が死ぬ系のミステリー小説ではないが、読み終わった後に暗い気持ちになる、モヤモヤする作品はさすが湊かなえさんです!

とても面白いイヤミス作品でした😆


豆の上で眠る(新潮文庫)

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