【ネタバレなし】真梨幸子『みんな邪魔』あらすじ紹介!感想など

真梨幸子
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みんな邪魔

真梨幸子




・作者プロフィール


真梨幸子(まりゆきこ) 日本の小説家、推理作家 宮崎県生まれ

座右の銘は「読者をだますにはまず自分から」

『孤虫症』で第32回メフィスト受賞してデビュー

2008年にに刊行した『殺人鬼フジコの衝動』が50万部を超えるベストセラーとなり、その後も心の奥底にある人間の感情をえぐり出して暴き、読者は「見たくない」と思っているのに先を読み進めたくなってしまうような作品を次々と発表し、湊かなえや沼田まほかるらとともにイヤミス(読んだ後にイヤな後味が残るミステリー)の旗手として注目される

真梨幸子 – Wikipedia





・文学賞受賞歴


2005年4月 第32回メフィスト賞 『弧虫症』 受賞

20015年5月 第28回 山本周五郎賞 『人生相談』 候補

2017年10月 第13回 本屋大賞 『ふたり狂い』 候補

2017年    第11回 啓文堂大賞 『人生相談』 候補

真梨幸子|文学賞の世界 (prizesworld.com)





イヤミスの三大女王の1人として人気のある真梨幸子さんの作品の1つである『みんな邪魔』

ここではそんな『みんな邪魔』に少しでも興味を持ってもらえるように、この本のあらすじや見どころ、読んだ感想などをお伝えしています!














①イヤミス度   ⭐⭐⭐⭐⭐

②おススメ度    ⭐⭐⭐⭐

③読みやすさ      ⭐⭐⭐

④面白さ      ⭐⭐⭐⭐

⑤2度読み必須 ⭐⭐⭐⭐⭐




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主な登場人物


・エミリー(41)

→漫画家に憧れる主婦

最近、青い六人会に参加した新参者で夫のDVに苦しんでいる





・シルビア(53)

→バツイチ子持ち

母子家庭の暮らしに借金が増えている





・ミレーユ(49)

→独身で無職のニート

実母の介護に追われている





・ジゼル(42)

→六人の中で一番お金持ちのセレブ妻

まさかの高齢出産に希望と不安を抱えている





・マグリット(46)

→会のリーダー的存在

家族の仲と胃痛に日々、悩んでいる





・ガブリエル(32)

→一番若く美しく、アイドル的存在

会の調和に務めている








【青い瞳のジャンヌ】


→1976年2月から1977年12月まで『少女ジュリエット』(水陽社)で連載された少女漫画。

秋月美由里作


18世紀のフランスを舞台に、伯爵令嬢ジャンヌの波乱に満ちた半生を描いた歴史大河ロマン。

海賊、修道女、旅芸人、オペラ座女優と流転しながらも、友情と愛と希望を信じ逞しく生きるジャンヌの姿に、日本中の少女たちが熱狂した。

しかし、物語は未完のまま打ち切られ、原作者の秋月美由里はその後、漫画界から姿を消す。





【青い六人会】


→青い瞳のファンサイト『青い伝説』を運営している幹事スタッフ6名のこと






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あらすじ


夫も子どもも……  みんな邪魔!!



殺人鬼より怖い平凡な女たちの暴走ミステリ。


池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の少女漫画『青い瞳のジャンヌ』をこよなく愛する六人の女性。
通称”青い六人会”。
噂話と妄想を楽しむ中年女性たちの会だったはずが、あるメンバーの失踪を機に本性を露にし始める。飛び交う嘘、姑息な罠、そして起こった惨殺事件——。

辛い現実から目を背け、ヒロインを夢見る彼女たち。その熱狂が加速する時、また新たな犠牲者が……。

『殺人鬼フジコの衝動』の著者、
最高傑作にして、怪作!


読んだらきっと騙されます。何に騙されるかは……読んでからのお楽しみ。







見どころ


①理想と現実


→青い瞳のジャンヌのファンサイトの幹事スタッフである青い六人会を中心に物語は進んでいくのですが、物語の冒頭はエミリー、シルビア、ミレーユ、ジゼル、マグリット、ガブリエルなど高貴な名前で呼び合う6人が高級フレンチでランチをしている所から始まる。

しかし、これがあまりにも痛すぎる。 

一見セレブ夫人に見える6人。実は、平凡なおばちゃん達が少女漫画のまねごとをしているだけなのです。

この光景をイメージしながら読んでいくと、より面白いと思います!





②それぞれが抱えている悩み


→昼間から高級レストランで食事をするなど、たいそう裕福な生活を送っているのかと思いきや、実際はその真逆。

夫のDVに悩んでいたり、借金に苦しんでいたり、遺産相続で家族と揉めたりと表の顔はかなり悲惨です。

しかし、そこがなんともまたリアルで面白いのです!





③2度読み必須の複線


→この本の1番凄いところは416ページで読者全員が騙されるところだと思います。

この本のネタバレコメントを読むと、騙された!!というコメントで溢れています。

この伏線に気づいた人はかなりの天才ですね(笑)







どんな人に読んで欲しいか


→イヤミス作品が好きな人

→真梨幸子さんの作品が好きな人

→思わず2度読みしてしまう作品が好きな人

にオススメな作品だと思います!






読んだ感想


→みんな邪魔というタイトルですがもとは『更年期少女』というタイトルだったみたいで、個人的には『更年期少女』の方が内容も合ってるし、インパクトも強いのでよかったかなと思いました。

読み終わった感想としてはとにかく、騙されたの一言に尽きる……。

先入観を上手く利用した叙述トリックは、さすがはイヤミスの三大女王の1人である真梨幸子さん

騙されない自信がある人は是非、読んでみて下さい😆



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