既読スルーは死をまねく
堀内公太郎
作者プロフィール
堀内 公太郎(ほりうちこうたろう、1972年3月8日‐)は、日本の作家。三重県出身、早稲田大学政治経済学部卒業。
2010年『公開処刑人 森のくまさん』で 第9回『このミステリーがすごい!』大賞に応募するも落選。しかし、2012年『公開処刑人 森のくまさん』が第10回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉として出版される事が決定しデビューとなった。
現在は翻訳会社に勤務している。東京都在住。
堀内公太郎 – Wikipedia

①読みやすさ ⭐⭐⭐⭐⭐
②イヤミス ⭐⭐⭐
③面白さ ⭐⭐⭐
④おススメ度 ⭐⭐⭐
⑤SNSの怖さ ⭐⭐⭐⭐⭐
2012年の『このミステリーがすごい!』大賞で受賞には至らなかったが、将来性を感じた作品【隠し玉】に選ばれ注目を浴びた『公開処刑人 森のくまさん』の作者である堀内公太郎さん
このページではそんな堀内公太郎さんの作品の1つである『既読スルーは死をまねく』のあらすじや感想などを紹介していくので、気になった方はぜひ読んでみて下さい!
主な登場人物
・柿崎まりあ
→女子剣道部の1年生
容姿端麗で、剣道の実力は部内で1,2位を争うほど強い
・西園寺日名子(さいおんじ ひなこ)
→女子剣道部部長の3年生
美人で剣道も全国大会に出場するほど強く、前に細川と付き合っていた
・細川広海(ほそかわ ひろみ)
→男子剣道部の部長
イケメンで日名子と付き合っていた時はお似合いのカップルと言われていた
その容姿から少し女好きの性格
・倉本由香(くらもと ゆか)
→女子剣道部の2年生
きつめの性格から2年の中ではリーダー格として振舞っている
・鈴木夏芽(すずき なつめ)
→女子剣道部の2年生
由香に逆らえず、くっついて行動している
・山田静代(やまだ しずよ)
→女子剣道部の2年生
2年の中では立場が低く、ビクビクしながら由香と共に行動している
・愛子(あいこ)
→元女子剣道部の2年生
2年生ながらに剣道の実力は日名子より上だったが、いじめにより学校を退学してしまう
(由香たち2年生がいじめたと噂されている)
・立林正弘(たてばやし まさひろ)
→体育教師であり剣道部の顧問
引き締まった身体から32歳という年齢よりも若く見え、理事長の娘である千尋と婚約している
・志田千尋
→保険の先生であり立林の婚約者
ボサボサの髪と黒縁メガネで地味な見た目をしている
・柿崎ゆりあ
→柿崎まりあの妹
コミュニケーションツールである『サークル』が原因でいじめを受け、今は不登校になっている
あらすじ
→インターネットの普及により無料コミュニケーションアプリである『サークル』が流行っている。
新一年生である、まりあが入った剣道部でもアプリで様々なやり取りを行っていた。
しかし、剣道部ではとある暗黙のルールがあった。それは、剣道部の元エースであり学校を退学した『愛子』の話題を出さないことだった。
ある日、部員の1人である静代が万引きしている所を『悪魔剣士』という人物に現場を盗撮され、黙秘する代わりに部員全員のアカウントを要求される。
そして、女子剣道部のサークルグループに悪魔剣士から『悪魔が来りて罰を科す』という不吉なメッセージ入ったその数週間後、部員の1人が何者かに撲殺されてしまう!
まりあ達は元剣道部の愛子が犯人だと疑い、連絡を取ろうとするが……。
現在、学生の間で問題となっているSNSを舞台に巻き起こるミステリー作品!!
どんな人に読んで欲しいか
・イヤミス作品が好きな人
・堀之内公太郎さんの作品が好きな人
・アレンジが効いた作品を読んでみたい人
にオススメな作品だと思います!
読んだ感想
→SNSが普及し始めたころに問題になった、LINEでのトラブル。既読スルーやアカウントのなりすましなど、多くの人がつらい目に遭ったと思います。
『SNSの扱いには気を付けましょう!!』この本にはこんなメッセージが込められていると感じました。
また設定がカーストが上の人や先輩には逆らえないという、学生時代に誰しも体験したようなことが絶妙に描かれており、そこもまた面白いと思います。
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